湿布って効果あるの?現役柔道整復師が教える湿布講座
この記事を読んでいる方は人生で1度は湿布を貼ったことがあると思います。ですが、湿布がまずなんなのかわかっていない人が多いのではないでしょうか?
今回の記事を読むことで、あなたは湿布マスターになれます!知人が痛みで悩んでいる時にスマートに教えてあげましょう!治療現場でもよくある質問もあげながら話していきます。
1.湿布って効果は?結論!
結論からあげると湿布は効果があります!!
ただし、貼って効果はあるけど根本的な改善にはならないです。そして常に痛い所に湿布を貼っている人は、要注意です。
2.湿布の作用
湿布の効果としては主に
- 消炎作用
- 鎮痛作用
- 解熱作用
大きく分けてこの3つの作用になります。
3.湿布の種類
3−1 冷感湿布と温感湿布
●冷感湿布
冷感湿布の主な成分はメントールやハッカなどがあります。この成分によって皮膚の表面に冷感を与えてくれます。
●温感湿布
温感湿布の主な成分はトウガラシに含まれるカプサイシンなどがあります。この成分により皮膚の表面に温感を与えてくれます。
2つに大きな違いはありません。単純に冷たく感じるか、暖かく感じるかの違いです。
3−2 湿布の形状
●貼布剤(ハップ剤)
水分を多く含んだ柔らかい湿布です。水分が蒸発することで貼った場所の熱を放散してくれます。鎮痛薬も含まれているので痛みをとってくれます。しかし、剥がれやすくなっているので包帯や紙テープなどで固定した方が良いです。
●プラスター剤(テープ剤)
薄いテープ状の湿布です。貼布剤とは違い患部の熱は取れませんが、密着性があり剥がれにくくなっています。しかし、剥がれにくい分皮膚へのダメージも多く皮膚が弱い人はかぶれる可能性があります。
4.湿布を貼ったほうがいい人
4−1 湿布を貼ったほうがいい人
基本的に湿布の効果としては、先ほどもあげたように・消炎・鎮痛・解熱になっているので急性症状の人が適応になります。
急性症状とは足首の捻挫やギックリ腰など急性に痛みを発症したものを言います。この時には患部に炎症物質が集まり熱を持たせ痛みを発生させます。このような場合には湿布は適応しています。
4−2 湿布を貼らなくてもいい人
ズバリ慢性症状の人です!!慢性症状の人(肩こり、慢性腰痛)は姿勢不良による筋肉の硬さや骨格のズレなどにより痛みがきている可能性が高いからです。このうな人達は患部に炎症や熱を持っているわけではないので、湿布を貼ることで逆に皮膚を痛めてしまう可能性があるのでおすすめしません。しかし、絶対貼ってはダメというわけではなく痛くて我慢できないという人は鎮痛効果があるので貼っても良いと思います。※根本的な解決にはなりません。
5.実際にあるよくある質問
Q.どういう時に貼ればいいの?
A.急性症状の時。例)捻挫、ギックリ腰、寝違え、打撲etc..
Q.いつ剥がせばいいの?
A.湿布薬にもよりますが、8〜12時間を目安に交換しましょう。その際に、30分〜1時間程度、皮膚を休ませるといいでしょう。
Q.湿布って何日間貼ってるの?
A.患部の損傷の程度によりますが、長くても1週間程度です。自分で確認する方法としては痛めた場所とその反対または周辺を触ってみて痛めた場所に熱くなっていなかったら湿布は貼らなくても大丈夫です。
Q.剥がれてしまうけどどうしたらいいの?
A.貼る場所をしっかりとタオルで拭いたり、洗浄してから貼りましょう。油や汚れがついていると剥がれやすくなってしまいます。
※湿布の角が尖って四角になっている場合は角をハサミで丸くすると剥がれにくくなります!!
6.まとめ
結論、湿布は効果はあります!!ギックリ腰や寝違えなどの炎症を抑え鎮痛効果を発揮してくれます。しかし、湿布はあくまでも痛みを抑えるだけでありデスクワークなどによる腰痛や肩こりの根本的な解決にはなりません。この記事を読んで湿布をいつ、どこに、何を、なぜ、貼るのか理解できたと思います。
ぜひ、活用してみてください^^
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